映画「森の学校」の紹介
「子どもは好奇心の塊だ。
なんにでも興味を持ち、 なんでもしたがる。」

この物語の原作者、京都大学名誉教授の河合雅雄 先生は、自然と子どもの事を自書の中で、このように 私たちに語りかけている。

知識は机の上で学べるが、知恵は部屋の中では 生まれない。TVゲームで
は、命の尊さは判らない。

自然と戯れる子どもの目は、生き生きと輝いている。
自然は子どもたちの生きた教科書。夢と希望、死と惜別を教えてくれる。

子どもの自然の中での実験こそ、 大人になったとき「優しさ」「愛」「慈悲」などとして花開くのではないだろうか。

この映画は、 山野を駆巡り、川や田圃で泥だらけになりながら、遊びの中から自然の美しさや命の不思議を心に刻んだ河合先生の児童文学賞を受けた原稿を基にしながら 描く腕白少年物語です。

非行・少年犯罪・家庭内暴力・幼児虐待・自然破壊…

これらのことばが社会問題として日常的にニュースや記事として報道されつづける今だからこそ、 子ども本来の姿とは何かを考え、「自然と人間」 「子どもと親」「家族と社会」の関り合いを楽しく、 そして本質的に問いたいと思っております。

 
 あらすじ

子供の遊び場は何処にいったのでしょうか?
まだまだ自然の中に遊び場はある筈です…

「子供の自然を取り戻そう」をテーマにしているこの映画は、河合雅雄原作「少年動物誌」(福音館書店刊)を原作に創作した物語です。

歯科医の家庭に生まれた六人兄弟 仁(ひとし)・公(ただし)・雅雄(まさお)・ 道雄(みちお)・隼雄(はやお)・逸雄(いつお)が 丹波篠山の山野を駆け回り、川や 田圃で泥だらけになりながら、自然の素晴らしさや 美しさ、生命の尊さをさまざまな出会いや別れによって心に刻んでいく、 感動の腕白物語です。

加えて両親の愛情表現は親と子の本当のあり方を考えさせらると信じます。

この映画を一人でも多くの方々が鑑賞される事で、 さらに親と子・人間と自然の未来への新たなる交流が始まります。